グリップコントローラー「QRD Stellar T3」レビュー|Nintendo Switch対応
Reviewed by @tonchikiroku
グリップコントローラー「QRD Stellar T3」は、Nintendo Switch本体に装着することで、ゲームパッドのような操作感を実現します。純正コントローラーにはない方向パッド交換やLEDライト機能に加え、背面ボタンや連射機能も搭載しています。
Nintendo Switch本体装着と、無線接続(Bluetooth 5.0)をサポートしています。
動作環境は Nintendo Switch、Nintendo Switch 有機ELモデルです。
QRD Stellar T3 の価格・販売ストア
QRD Stellar T3 は、海外ストアで広く販売しています。
公式サイトにおける販売価格は 58.99ドルです。
公式サイトクーポン:WTCK10 で 10%オフです。
記事執筆時点では、AliExpress公式ストアが最安値です。
QRD Stellar T3 のレビュー
メーカー提供を受けた QRD Stellar T3 をチェックします。
付属品から動作環境、基本的な特徴、実際の使い心地にいたるまでを解説します。
動作環境
QRD Stellar T3 の動作環境はこちらです。
Switch本体装着と無線接続をサポートし、バッテリーを内蔵しています。
- Nintendo Switch
- PC
- モバイルデバイス
PC / モバイルデバイス向けの専用ツールの提供はありません。
そのため、動作環境は『Nintendo Switch』のみと考えた方が良いです。
付属品
1. マニュアル(日本語あり)
2. 方向パッド(交換用)
3. USB Type-Cケーブル
大きさ・重さ
大きさは 146 × 145 × 66mm、214g(実測値)です。
プラスチック(ABS樹脂素材)で、一般的なコントローラーサイズです。
ちなみに、質量の内訳は L側 92g、R側 93g、アダプター部分 29g。
バッテリー内蔵型のコントローラーとしては『軽量』です。
成形精度や組み立て精度が高いですが、本体カラーのせいか皮脂や指紋が目立ちやすいです。
サイズ感
Nintendo Switch 純正コントローラーと大きさ・重さを比較してみました。
いずれも実測値ではなく、公式発表されているスペックです。
付属アダプターを含めた本体サイズは、Nintendo Switch Proコントローラー(以下プロコン)よりも大きいものの、軽量です。さらに、Joy-Con充電グリップに Joy-Con(L/R)を取り付けた重さよりも軽量です。
インターフェース
付属アダプターに左右のコントローラーを装着した状態です。
このアダプターの正面には、各コントローラーのバッテリー残量やプライヤーランプを表示する LEDインジケーターがあります。
Nintendo Switch のレールコネクタ接続に対応しており、Switch本体からの電源供給に加えて、左右それぞれの下部にある USB Type-Cポートからも充電できます。
一般的なコントローラーのように、しっかり握れるグリップが用意されています。
左右それぞれには内蔵バッテリー、6軸ジャイロセンサー、バイブレーション機能が搭載されています。
Joy-Con に内蔵されているモーションIRカメラや NFC機能(Amiibo読み込み)は非搭載です。また、多くの互換製品に採用されている連射機能は実装されていますが、イヤホンジャックはありません。
背面には Mボタン(設定キー)、振動ボタン(5段階調整)、任意のボタンを割り当て可能な背面ボタン(ML/MR)を備えています。
LEDライトにより、アナログスティックとボタン周り、グリップサイドが光ります。
左右それぞれに異なる LEDライト(全7色)は変更可能です。
LED のオン・オフ、ライトカラー、照明効果(時間経過で色が変わる)を変更できます。
Joy-Con と同様に、ペアリングボタンや SL/SRボタンが備わっています。
また、方向パッドは交換可能で、標準で十字ボタンが採用されていますが、8方向ボタンに変更することも可能です。
Nintendo Switch / Nintendo Switch 有機ELモデルに装着することですぐに使える手軽さはポイントです。また、取り付けたままドックに差し込むことも可能です。
操作性
TVモード、テーブルモード、携帯モードのすべてに対応しています。
純正コントローラーであるプロコンと Joy-Con の中間のようなボタンレイアウトが特徴です。本体装着時の大きさは増しますが、ゲームパッドのような操作感を実現します。
アナログスティックにはホールセンサーが搭載され、経年劣化や摩耗によるドリフト現象(触れていないのに入力操作が行われる不具合)が発生しにくいパーツを採用しています。
ABXYボタンと L/Rボタン、ZL/ZRボタンはマイクロスイッチ方式で、カチカチとしたクリック感があります。本格的なゲーミングコントローラーにも採用されており、浅めのストロークで応答性にも優れ、確かな押し心地を実感します。
そのほかのボタン(方向ボタンやホームボタンなど)には耐久性に優れたドームスイッチやタクトスイッチが採用されています。ただし、操作性は良いもののメンブレン方式のプロコンと比べると全体的にストロークが浅く、硬さを感じる押し心地です。
表面は滑らかな質感となっており、ラバー加工されたグリップは手汗をかいた状態でも滑りにくく、グリップ力が低下することはありません。また、アナログスティックは ABS樹脂素材で掃除がしやすくなっており、先端部分にくぼみがあるためグリップ感が向上しています。
特定のボタンと組み合わせることで、以下の機能を呼びだすことができます。
- Tボタン+アナログスティック押し込み:カラー変更
- Tボタン+アナログスティック押し込み2回:照明効果オン
- Tボタン+アナログスティック押し込み2回×2:電源オフ
- Tボタン+任意ボタン:連射機能
- Tボタン+任意ボタン×2:連射ホールド機能
- Mボタン+任意ボタン:背面ボタン割り当て
それぞれ左右独立した機能となっています。そのため、例えば左コントローラーのボタンを右コントローラーに割り当てることはできない仕様です。
まとめ
グリップコントローラー QRD Stellar T3 は、Nintendo Switch本体に装着することで、ゲームパッドのような操作感を実現したモデルです。方向パッド交換やLEDライト機能などの付加価値に加え、ボタンの押し心地や操作性に優れています。
総合評価としては「ゲームプレイを快適にするコントローラー」と評価します。
Nintendo Switch のセールスポイントである TVモード、テーブルモード、携帯モードのすべてに対応しています。また、ホールセンターを採用したスティックとプロユースのマイクロスイッチを採用したグリップコントローラーです。
任天堂ライセンス商品でないサードパーティ製コントローラーは、長時間のゲームプレイに適した形状であることや、純正コントローラーにはないユニークな独自機能(連射・マクロなど)を搭載しているのがポイントです。
評価が分かれる点としては、装着時に本体が大きくなること、純正コントローラーに搭載されている NFC機能(Amiibo読み込み)やモーションIRカメラは非搭載であること、バッテリー持続時間が 6.5時間(LEDオン)と Joy-Con やプロコンには及ばないことです。
ただし、LEDオフや小まめに充電したり、本体に装着したまま使うというシチュエーションでは、バッテリー持続時間を気にする必要はありません。Nintendo Switch本体装着時の大きさについては、トレードオフが求められますが、操作性を重視する方向けのモデルと評価します。